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安否確認の恐怖

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  • 安否確認の恐怖

        

    今月は賃貸物件での「安否確認」につい てのお話です。 「部屋の中で倒れているかも!?」
    という 連絡を受けると、何年賃貸管理を経験して も、ドキッとします。この仕事でトップク
    ラスに不安な作業が、この「安否確認」な のです。でも、オーナー様の資産を守り、 入居者
    様の安全を確認するためには、避け て通れない大切な作業です。

      安否確認の依頼は、親御様や勤務先の上 司さんが多いのですが、「何日も連絡が取 れ

    ない」とか「無断欠勤して電話も通じな い」などと言われると緊張が走ります。 他の業務の

    予定を変更して最優先で出動す る事になります。


      まず最初に問題となるのは「鍵を開ける 正当性」です。30年くらい前なら「連絡 がとれない」

    「滞納している」と言って、 鍵を開けてしまう強気な大家さんや管理会 社がありましたが、

      それは犯罪であるとい う、正しい認識がされるようになってきま した。鍵は管理会社が予備を

    保管している のが一般的なので、緊急時に鍵を開けて室 内を確認することは可能です。

     

     

      でも、賃貸 物件は大家さんの所有物であるとはいえ、 入居者に貸している以上は他人の権利が

    存 在する部屋となります。正当な理由なく入 室すると、住居侵入罪ということで立派に 刑法犯と

    なってしまうので、簡単に入る訳 にはいきません。だからご本人の許可なく 入室するのはリスク

    があるのですが、それ を冒してまで、入るのは「なぜか?」と言 えば、「室内で倒れている可能性

    があるか ら」です。これを放っておいたら、もっと 大変な事態になってしまうので、リスクを 冒して

    でも鍵を開けることを選択せざるを 得ないのです。ここの判断が、管理担当と して重要なところ

    です。

     

      さて、安否確認の依頼を受けた結果はどう かというと、 「単純に不在だった」とか「部 屋

    で寝ていた」という、特に問題ない事態 が9割以上で、実際に倒れていたケースは 1割以下です。

    という事は、結構な確率で 問題ない部屋の鍵を、本人の許可なく開け る事になるのですが、

    いままで刑事事件と して訴えられた事は一度もありません。 その訳は、トラブル防止の為に

    必ず警察官 に同行を依頼していますし、「人命最優先 で開けました」と説明すれば、ほとんどの

    人は怒ったりしません。

      警察官が同行して も適法になる訳ではありませんが、警察官 も「人命救助のやむを得ない状態」である と判断してくれ

    ていますし、万が一の事態 が進行していたら、その時は対応を引き継 いでもらう事ができます。 リスクを冒してまで入室

    する理由として 「人命最優先」を挙げましたが、もうひと つ、私たちの重要な使命が、「オーナー様 の所有物件を“事故

    物件”にさせない」と いうことです。深刻な事態が進行している のを見逃すことで、重大な事故がオーナー 様の物件内で

    起こることを防せぐ必要があ ります。安否確認だけでなく、火災や盗難 や災害など、賃貸管理の緊急時には素早い 判断

    と適切な対応が求められることが起こりますので、担当する現場スタッフは、こ の様な事が現実にある事を想定して、「心

    の準備」をしています。この賃貸経営リス クに備えることは、賃貸管理スタッフには とても大切な心構えです。

     

     

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