2026年5月 賃貸業界のニュースから 小川 | さいたま市の賃貸は株式会社 別所不動産にお任せ下さい!

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  • 2026年5月 賃貸業界のニュースから

        

    2026年公示地価、期待から実需へ。上昇要因の構造転換

    2026年公示地価は、全国で5年連続の上昇となり ました。
    しかし、従来のような都市部一辺倒の上昇ではなく、インバウンドや海外マネーの流入、半導体拠点の 稼働、データセンター需要といった「強い個別要因」が 地価を牽引する構造へと変化しています。
    期待から実需 へと移り変わる、新たな地価上昇の背景を整理します。


    ①日本の地価、上昇の構造が変わった
    2026年3月公表の公示地価では、全国平均が前年比 2.8%上昇し、5年連続のプラスとなりました。

    全国平均 2.8%上昇(5年連続)
    用途別の上昇率
    ・住宅地 2.1%
    ・商業地 4.3%
    ・工業地 4.9%

    用途別では上記の通り、全体として上昇基 調が続いています。
    ただ、今年は単に「地 価が上がった」と見るだけでは不十分です。
    上昇の構造そのものが変わってきま した。     
    三大都市圏では全用途平均で4.6%上昇しましたが、
    東京圏と大阪圏が伸びを強めた一方、名古屋圏は住宅地、 商業地ともに伸び率が低下しました。
    地方四市(札幌、仙 台、広島、福岡)も上昇は続いたものの、伸び幅は縮小して います。
    これまでの「都市部は急上昇、地方は緩やか」という構図から、都市圏の中でも差が出る局面に入ったといえます。

    Point 上昇の構造が変わった背景は!
     地価の上昇の明暗を分けたのは、インバウンドや海外マネーの有無です。
    東京・大阪は訪日客や再開発で上昇した一方、名古屋や地方四市は需要に変化の兆しが見られます。
    地方の急上昇も千歳市(半導体)白馬村(観光)など「強い個別要因」を持つ地域に集中しました。
    今年は「上がったか下がったか」ではないく「何が押し上げたか」を見極める視点が重要です。



    ②「半導体と雪」強い個別要因が地価牽引

    昨年の公示地価でも注目を集めた北海道千歳市ですが、 今年はその意味合いが変わりました。
    昨年はラピダス工場建設への期待が先行していましたが、今年は試作ラインの稼働開始によって、地価上昇の根拠が期待先行から実需主導へと移っています。
    商業地では、市全体の平均上昇率こそ前年を下回ったものの、住宅地も上昇幅を広げており、共同住宅用地への需要が市内全域に広がっています。
    さらに柏台地区では、ラピダス関連企業の受け皿となる新たな工業団地計画も進み、今年の公示地価は、街の変化が現実のものとなってきたことを示しています。
    白馬村ではインバウンド需要の回復・定着を背景に、令和6年の観光客数が令和元年以降で最 多となりました。商業地も高い上昇率を維持してい ます。

    北海道 千歳市 44.1%上昇(特定地点 全国1地 2年連続)
    長野県 白馬村 22.8%上昇(住宅地平均 全国1位)

    ③静かに進む工業地の地殻変動 データセンターと物流施設

    今年の公示地価で、もうひとつ見逃せない変化があります。
    インバウンドや半導体工場ほど派手ではありませんが、全国の工業地では、好調なeコマース市場を背景とする物流施設需要に加え、データセンター関連需要も地価 を下支えしています。
    北海道苫小牧市では千歳市のラピダス効果も波及し、従来の東部工業団地に物流拠点需要に加え、データセンターや再エネ関連投資も広がっています。
    岩手県矢巾町では東北最大級の物流施設が新設され、需要が高まっています。
    栃木県栃木市ではNTTがデー タセンター用に約13ヘクタールを取得しました。千葉県印西市・白井市でも両需要が重なり、工業地は13%前後の上昇を続けています。
    象徴的なのが東京多摩地区です。
    令和5年に閉鎖された昭和の森ゴルフコース跡地では、物流 施設3棟とデータセンター8棟への転換計画が進んでおり、 時代の変わり目を象徴する事例といえます。
    これらに共通するのは、高速道路ICに近く、大規模敷地を確保しやすい点です。
    賃貸住宅オーナーにとっても、施 設周辺では働く人々の住 宅需要が生まれます。
    半導体工場と同様に、「施設立地が、雇用・住宅需 要・商圏形成に波及する」 という効果を、工業地の動向から先読みする視点が 今後ますます重要になる でしょう。

    地価を押し上げる新たな主役
    ・データセンター
    ・物流施設

    EC拡大やAI需要を背景に、広大な土地を活かした開発が加速。新たな雇用が生まれ、周辺の賃貸需要にも波及します。
     

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