2019.3【相続対策】築38年マンションを素敵にリノベしてみました。 金井 | さいたま市の賃貸は株式会社 別所不動産にお任せ下さい!

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  • 【相続対策】築38年マンションを素敵にリノベしてみました。

    2019.3月(金井)

        

    リノベーションをすることにより空室期間が短縮されるかも・・・

    今月は築38年の賃貸マンションを所有している都市農家Aさんのお話しです。Aさんは病気と痴呆症が進み相続対策が急務でした。奥様が先に亡くなっていて配偶者控除も使えず建て替えをしている時間もありません。マンションは38年間、最低限の原状回復しかしていないので18世帯中9世帯が空室でした。築古なので入居者がお年寄りばかりになり、階段が辛く退去してしまう方が増えたのです。このままだと相続税の貸家建付地の評価の際に、賃貸割合が低いと評価が高くなってしまうため、相続税が重くのしかかります。このように築古で空室が多い場合は、立ち退きを進めて取り壊して売却を視野に入れるか、そうでないなら満室にするための工夫が必要です。何もしないで手をこまねいているワケにはいきません。何とかしなければと考えた息子さんは、若者らしく思い切ったイメージチェンジをしたいと考えて、空間デザインの専門家にプロデュースを依頼しました。そのリフォームが秀逸でしたので、ビフォーアフターの写真を見ながらポイントを解説したいと思います。


    まず玄関です。古いイメージのフローリングを「目を惹くクッションフロア」に張り替えて、壁は上からブルーの塗料で塗り替えました。小さかった下駄箱は新品の大型のものに交換しました。
    玄関からリビングに入る二枚の引き戸は、一枚の素敵なドアに変わり、もう一枚はアンティークなステンドグラスの壁になりま
    した。ちなみにこのドアはPanasonicのクラフトレーベルという商品で好きな色に塗装ができます。ドアが変わるだけで玄関から見てもリビングダイニングから見てもとても印象が変わっていました

     



     

    洗面所の床には木目調のクッションフロアを貼り、壁はグレーの塗料で上塗りしました。ここで目を惹いたのは洗面台の奥に貼られたブルーの花柄の壁紙です。これは輸入壁紙なのですが清潔感を感じる空間になっています。


    トイレにも同じ輸入壁紙が貼られていました。床は木目調のクッションフロア、便器は38年前のものを新しく交換しましたが、茶系のクッションフロアに白い普通の便器の組み合わせがとても可愛いらしく見えました。小さな工夫としてトイレットペーパーホルダーとタオル掛けを鉄製の華奢(きゃしゃ)なものに交換しました。


    こちらはリビングダイニングです。床はクッションフロアではなくフロアタイルを貼り、38年前のキッチンも交換しました。よく見ていただくとキッチンパネルの場所にブルーのモザイクタイルが貼られています。キッチン交換したときにキッチンパネルを貼らずにボードのままにして、その上にモザイクタイルを貼る施工をしています。
    和室とDKの壁を取り払い広いLDKにして、和室だった壁は洗面やトイレと同じブルーの花柄の輸入壁紙が貼られていました。和室らしく古い木材の鴨居がありますが、それに合うようにアンティークな雰囲気の壁紙を選んでいるそうです。確かに、昔の和洋折衷の洋館のような雰囲気が出ていて、とてもしっくり似合っていると思いました。

    もう一部屋の和室は、寝室として使うことを念頭に、床にはヘリンボーン柄のクッションフロアを貼り、奥の壁にブルーの珪藻土(けいそうど: 調湿性、断熱性、耐火性に優れている)が塗られていました。この部屋もリビングダイニングと同じように古い木材の鴨居があるのですが、この珪藻土の質感がこれまた和洋折衷の雰囲気に合っていました。珪藻土は乾くうちに色の変化があるそうで、写真の状態からまた変化していくのだそうです。調湿効果もあるので寝室にする部屋や北側の部屋などに良いと思います。管理会社としては、普段古い物件のリフォームをする機会も多く、和室を洋室にするときにもどこをどうすれば良いのか迷いますが、今回のお部屋はとても参考になる部分がたくさんありました


    築38年の賃貸マンションをどうするか?という問いに対して答えはいくつもあります。今回は相続までの時間がない中で満室にするための方法を息子さんが選択されたケースでした。大家さんの それぞれの都合に合わせた最適な方法を選んでいただきたいと思います

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