No.43時代と共に入居者のニーズは変わる | さいたま市の賃貸は株式会社 別所不動産にお任せ下さい!

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賃貸経営塾

  • No.43時代と共に入居者のニーズは変わる

        

    時代の変化とともに賃貸住宅の暮らし方は確実に変化しているな、と感じることが時々あります。昔と同じ常識で考えていては、今の賃貸居住者層のニーズに合わない部分も出て来そうです。今回は、今と昔でニーズが変わったと思われる設備について考えて行きたいと思います。

     時代の変化とともに賃貸住宅の暮らし方は確実に変化しているな、と感じることが時々あります。昔と同じ常識で考えていては、今の賃貸居住者層のニーズに合わない部分も出て来そうです。今回は、今と昔でニーズが変わったと思われる設備について考えて行きたいと思います。

     懐かしい「朝シャン」ブーム1つ目はシャンプードレッサーについてです。皆さんは、「朝シャンブーム」を覚えていらっしゃいますか?朝起きて、顔だけでなく髪も洗うという習慣が日本人に広まり出したのは、今から
    30 年ほど前でした。化粧品会社のCMがブームの火付け役となり、当時の女子高生はお洒落の一つとして、朝ご飯を抜いてまで朝に髪を洗うようになりました。
     1987 年には「朝シャン」という言葉が流行語大賞に選ばれています。実はそのブームの前の1985 年には、TOTO がシャンプードレッサーを発売して、1989 年には薬師丸ひろ子のCMで、ライオンが朝シャン用のリ
    ンスインシャンプーを発売、「ちゃん、リン、シャン」というフレーズが大きな話題となりました。今では死語になりつつある「朝シャン」ですが、シャンプードレッサーは賃貸物件に普及し、ポータルサイトでもチェックボックスが設けられるほど一般的な設備となっています。


     しかし、実際に賃貸で暮らす女性に聞いてみると、「シャンプードレッサーで髪を洗っている」という人は、実はあまりいないことが分かります。朝に髪を洗いたいほど清潔好きな人は、シャワーも一緒に浴びているこ
    とが案外多いのです。そして、髪は夜洗って翌朝のスタイリングが楽なようにしっかり乾かして寝る、という夜洗い派も多くいます。では、シャンプードレッサーで髪を洗わないという女性に、洗面台の蛇口のホースが延びる機能は「何に使うのか」と聞いてみると、多くの方は「洗面台の掃除には便利」と仰います。シャンプードレッサーの有る無しは、私たち不動産業者や大家さんが思っているほど、彼女たちがお部屋を決める要素として、
    大きく影響していないように思えます。ではシャンプードレッサーは要らないのか?というと、そう単純な話では無いのです。「髪のためにシャンプードレッサーを活用している」という人たちが、実は他にいるのです。それは意外なことに、髪の短い男性に多いのです。髪が短いと寝ぐせがついて直しにくいため、朝髪全体を濡らすのにちょうど良いのだそうです。清潔感のためというよりは寝癖を直すという実用的な理由で、シャンプーで髪を洗っているのではなく、ただ濡らす為だけに使っています。若い男性は身だしなみに気を使うようになり、お部屋探しの際に「独立洗面台」が必須だと回答する人が多くなってきました。今後は男性ターゲットの部屋にシャンプードレッサーが必要かも知れません。

    温水洗浄便座が不潔!?
     ニーズが変わったなと感じる設備として、2つ目は温水洗浄便座です。シャンプードレッサー発売より前の1982 年、TOTOが、温水洗浄便座「ウォシュレット」のテレビCMを始めました。戸川純が「おしりだって洗って欲しい」と語りかける姿は大きな話題となり、温水洗浄便座が一気に家庭に普及しました。しかし潔癖症の日本人は、自宅の温水洗浄便座は使っても外出先では使わなかったり、賃貸住宅に付いていても、前の人が使った温水洗浄便座を嫌がる人が多くいました。入居者の入れ替わりに合わせて毎回交換する訳にもいかないので、標準設備として「付けるか否か」で悩む業者や大家さんが多かったと思います。
     しかし、ここ最近、入居者の意識が変わってきたと感じます。以前より、「他人が使った温水洗浄便座は嫌」という声を聞くことがなくなってきたのです。その理由で思い当たるのは、今の賃貸物件に住む年代の方々は、子供の頃から自宅に温水洗浄便座があるのが当たり前で、その存在に抵抗が無くなっているからではないでしょうか。また、ノズル清掃などの機能が付いて掃除しやすい形状になったので、前ほど温水洗浄便座が汚れなくなったのも大きいと思います。これからの時代は、温水洗浄便座は設置を悩む設備ではなく、無くてはならない設備へと変化していくのでしょう。変化の早いこの時代に安定した賃貸経営を続けるためには、私たち不動産業者や大家さんも入居者ニーズをしっかり把握する必要があります。まずは、身近なところにいる「賃貸住宅に住む年代の人」代表として、お子さんやお孫さんに聞いてみるのも良いのではないでしょうか。設備やリフォームについてご家族で話し合うことで、賃貸経営に興味を持ってもらうキッカケにもなると思います。

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