No.52 物件管理で入居者さんの力を借りた3人の大家さん | さいたま市の賃貸は株式会社 別所不動産にお任せ下さい!

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  • No.52 物件管理で入居者さんの力を借りた3人の大家さん

        

    今回は3人の大家さんを紹介いたします。3人に共通するのは「賃貸経営に入居者さんの力を借りている」という点です。

    入居者さんと親しくなると良いことがある 最初の大家さんはAさんです。親の代から2代目の女性大家さんです。結婚してご実家からドアツードアで1 時間以上離れた場所に住んでいますが、お仕事をされているのでそう頻繁には物件を見に行けない事情があります。A さんは管理会社に管理を頼んでいますが、新しい入居者さんが入るとご自分でも必ず電話で挨拶をすることにしています。そして、「この人ぞ」と見込んだ入居者さんには、マンション内の共用部の工事や他の部屋の室内リフォーム工事などで現地に行くときに、挨拶がてら連絡を取り、顔を合わせ、親しく世間話ができる関係になれるようにしているそうです。そんな風にして仲良くなると、建物内の色々なことを頼める間柄になるんだそうです。最近も、半年前に入居した塗装職人の入居者さんに、雨樋の修理や足元灯の電球交換を格安でやってもらいました。「いつも専門外だからとあまりお金を取ってくれないので、いつか本業の塗装をお願いしようと思っている」と仰るのを聞いて、いつからそのようなことをやり始めたのかとお聞きしてみました。すると、以前住んでいた入居者さんがキッカケだと仰り、そのお話をして下さいました。




      たまたま雪がたくさん降った日に、マンションへの出入りが心配になった大家さんが現地を見に行くと、1 人の入居者さんがエントランスから駐車場までを雪かきしてくれているところに遭遇したのだそうです。お礼を言って、一緒に雪かきを行いながら世間話をしたらしいのですが、その日以来雪が降るとその入居者さんが率先してマンション全体の雪かきをしてくれるようになり、数年後に退去なさるまでの間、雪の日や台風の日には、まるで管理人さんのように大活躍して下さったそうです。入居者さんと親しくなると良いことがあると思ったA さんは、それ以来入居申し込みがある度にその方の職業や人柄を気にするようになり、親しくなれそうな方とは積極的にコミュニケーションを図り、現在は塗装職人さん夫妻と仲良くしている、という訳なのでした。塗装職人さんも大家さんに頼られて嬉しいのかもしれません。入居者さんに物件管理を手伝ってもらっているという話しをあまり聞いたことがなかったので、色んなところでその話をしてみたところ、他にもそういう大家さんがいることが分かりました。
     
    枯れていた植栽が季節の花で溢れるように



      2人目の大家さんB さんは、お花が好きな入居者さんに、マンションのエントランスのお花を育ててもらっているそうです。キッカケは、その入居者さんのお部屋のベランダや窓からいつも綺麗なお花が見えるので、たまたまその入居者さんと顔を合わせた時に「綺麗ですね」と褒めたところ、「お花が好きでたくさん育てているが、これ以上プランタを置けるところがない」と仰るので、「良かったらエントランスの脇の花壇を使いませんか」と声をかけたところ大変に喜んでくれました。もともとあった植栽は枯れかけていて見栄えが悪かったのですが、その入居者さんにお任せしたことでいつも季節のお花が溢れるようになり、マンションの雰囲気がすごく良くなったそうです。喜んだ大家さんは、仕事としてお金を払いたいと申し出たそうなのですが、入居者さんは自分がやりたいのだからと苗の代金しか受け取らないので、季節ごとにお中元お歳暮などを送っているとのことでした。お花を植えることを業者さんに頼んだらかなりのお金がかかるところ、大家さんは格安でそれをお願い出来て、入居者さんは趣味のガーデニングを思う存分楽しんで、 言うことなしのご関係ですね。入居者さんに関心を持つところから最後の大家さんC さんは、ご両親が自主管理していたアパートを相続したので管理会社に依頼したところ、敷地に共用水道が引かれていないことが判明しました。清掃のための水はどうしていたのかを調べてみると、それまでは近くにあった実家の敷地からホースで水を引っ張っていたとのことでした。実家も売却予定でC さんは遠方に住んでいるため、アパートの水道管から分岐して共用の水道を作る見積もりを取ってみたのですがこれがかなりな金額です。どうしようかと困っていると、一番長く住んで下さっている老夫婦が「いくらでもないからうちの水を使っていいですよ」と言って下さったそうです。ありがたい申し出にお礼を言い、C さんはその老夫婦の共益費を減額し、管理会社が掃除する時に水道を借りるようにしたところ、年金暮らしの老夫婦にはむしろ喜ばれ、それ以来物件で何かあると大家さんに連絡してくれるようになったそうです。





      A さん、B さん、C さんのどのケースにも共通することは、たまたまいい入居者さんがいると、相手にも喜ばれて物件管理にも非常に役に立つというところだと思います。やろうと思って計画的にできることではないですが、どんな入居者さんが住んでいるのか関心を持つことから始め、たまたま良い出会いがあれば、親しくなってみるのも悪くないので はと考えさせられました。建物のことを一番知っているのは入居者さんですから、住み込み管理人さんみたいな人が見つかれば、それはとてもラッキーなことですね。

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