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賃貸Q&A

  • 契約を白紙に戻したい

    vol.2

        

    Q.募集を頼んでいる不動産業者から「申込みが入った」と連絡ありました。
    内容も問題ないので「お願いします」と告げましが、10日後に町内会長の息子さん夫婦が「借りたい」というので、申込みを断ろうと業者に連絡したら「昨日、契約しました」とのことでした。
    出来れば会長さんの願いを聞き入れたいのです。私は契約が「いつか」は聞いていませんでした。
    まだ入居していないので、契約を白紙に戻すことは出来ないでしょうか。


     A.答えは、「契約は成立しているので白紙にはできない」です。まず、「契約の締結はいつの時点か」が問題になります。

     

      通常は、借主が契約に必要な金銭を支払い、貸主と借主が賃貸借契約に署名と捺印をしたところで「契約成立」となります。

    民法では「口頭で成立」といいますが、不動産契約の実務では契約書を取り交わすことが必要でしょう。

      ところが、通常は貸主が契約に立ち会わず、貸主不在で契約が結ばれることが多いのです。
    そこで、貸主は不動産業者に「契約締結を代理して行う」ことを依頼します。不動産業者は貸主の代わりに、契約書の貸主欄に記名と捺印をします。

    ここで質問ですが、その業者さんには、どこまでの代理行為を任せていましたか?
    使用する印鑑などを取り決めていましたか?

     

    Q.細かな約束ではありませんが、口頭で「代わりに契約する」ことを依頼していたと思います。
    特に使用する印鑑は定めていませんでした。

    A.依頼する代理行為に、少し「あいまい」な点があったようですね。
      でも、「代わりに契約してほしい」という依頼が貸主からなされていて、業者からの入居申込みの連絡に対して「お願いします」と告げていますので、今回の業者が行った契約行為は正当な範囲内だと認識できます。業者に、特に過ちはないと思われます。

      その業者さんには今後、「いつ契約する」という連絡は前日までに行うことと、契約が締結された直後に報告するように申し入れた方がいいでしょう。
      でも今回は、申込みから10日以内で契約を済ませていますから、連絡がなかったからと言って「契約不成立」ということはできないでしょう。

    Q.でも、契約金も業者から受け取っていないし、まだ入居もしていないので、何とか会長の息子さんに住んでもらいたいのです。
    方法はありますか?

    A.何事も相談ですので、借主さんに事情を話して「契約を白紙に戻してほしい」とお願いしてみてはどうでしょうか。

     

      契約金も返却し、業者さんにも理解してもらって手数料を戻してもらうのです。この交渉においては、貸主側に強制力はありませんので、あくまでも話し合いで理解していただくことです。

      借主さんは、引越予定日までに他の部屋を探さなければなりませんので、多少の「迷惑料」の支払いを申し出るのも「ひとつの方法」です。

      ただし、借主が入居してしまったあとでは「立退き料」ということになってしまい、同じ金銭を供与するとしても金額が違ってしまいます。さすがに、そこまでして会長の息子さんに貸すことはないのでしょうが、誠意をもって話し合うことが大切です。

      今後は、賃貸借契約の代理行為を依頼するとしても、もう少し細かなことを決めておいた方がいいですね。

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